「解離性障害における声やパーツとワークする EMDRセラピストのための実践ガイド」市井雅哉 監訳 芦屋カウンセリングルーム Root 代表 南川訳で、2021年9月末に星和書店より出版されます。
これは、Dolores Mosquera(ドロレス・モスケーラ)というスペインの臨床家の先生が書かれた "Working with Voices and Dissociative Parts A Trauma-Informed Approach" の日本語訳版です。
臨床家向けの本なので、一般書ではないのですが、EMDRセラピストに限らず、自分とは別の声が聞こえたり、自分以外にも別の人格がいるように感じるような方とのセラピーで役立つ本になります。
この本のすごいところは、その基礎知識がしっかりと学べることはもちろんですが、その事例の逐語の豊富さ!
分厚い本ではありますが、その大部分が、ドロレス先生とクライエントさんとの会話の逐語録。しかも、適度な段階で区切られており、詳細なドロレス先生の解説が加わります。
なぜ、ドロレス先生が、ここでそのような介入をしたのか、クライエントさんのどの言葉を受けて、心理教育を入れたのか、まるで間近でセラピーの様子が見えるようです。
本を1冊まるまる翻訳する作業は、私にとっても初めての経験であり、たくさんの方々におせわになりました。特に、校正の作業がなかなかに苦しく、自分の日本語能力のなさを痛感しまくった次第です。
まだまだまだまだ至らない点も多いですが、ぜひ、多くの臨床家の皆さんに読んでいただきたい本です。
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監訳をして下さった兵庫教育大学 市井雅哉先生、編集を担当して下さった星和書店 近藤さん初め、この本の出版に携わっていただきました皆様に感謝いたします。
そして、こんな素晴らし本を世に送り出して下さったドロレス先生と、そのクライエントさんたちにも、感謝いたします。
写真は、2019年7月 アメリカ ポートランドにて。ドロレス先生と一緒に。
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