この連休の間に、コロナウィルス感染対策をしながら、ホログラフィートーク「喪失・悲嘆を癒す」「アディクションからの回復」の二日間の研修を受講してきました。
ホログラフィートークは、日本発の心理療法で、アースシー・ヒーリング・セラピーの嶺輝子先生が開発されたセラピーです。
軽い催眠下で、自分自身の中にある感情や身体症状の意味を読み取りながら解決し、自らを癒やすプロセスを行います。詳しくは、こちらでも紹介しています。
誰かを亡くしたり、誰かがいなくなったり(行方不明だけでなく、父母の離婚によりどちらかの親と会えなくなったり)したら、近しい存在で、自分にとって必要だった人であればあるほど、誰でも悲しみを抱えます。それは当たり前のことです。
通常は、一定の時間が解決してくれます。人間には、そのような回復力が備わっています。
ですが、それが、不自然にいつまでも続いていたり、何年かしてから出てきたり、悲しみだけでなく、コントロールできないくらいの怒り、孤独感、無力感、自責感、罪悪感があったり、疲れや食欲不振、睡眠障害、または社会生活を送るのに困難がいつまでも続くような場合、ご本人はつらいことと思いますし、周りの人も心配されるでしょう。
特に、女性の場合は、予期せぬ妊娠や、やむを得ない中絶によってもとても傷付くことがありますね。
そんな時に、ホログラフィートークでは、心の声を聴き、理解を示し、本来、現在を生きるのに必要のない囚われた考え(例えば、自分の人生を台無しにするほどの「自分は〇〇の分まで生きないといけない」という考え等)から解き放ち、イメージの中で必要に応じて、故人と対話し、また自分を癒していきます。
それは、亡くなった人を完全に忘れることではなく、「新たな関係を創る」ことでもあります。
また、亡くなったことを悲しまなくなる、ということでもなく、その人を思い出して温かい気持ちになる、ことかもしれません。
これは、どのセッションでも経験するところですが、「自分を責めなくても良いんだ」と気づくと、クライエントさんは見る見る元気になっていかれます。
また、2日目は、アディクション、いわゆる「〇〇依存」の問題に取り組むために特徴付けられた講座でした。
アルコールやタバコ、薬物依存、最近ではネット課金などのギャンブルや買い物というのもありますね。
松本俊彦先生のおかげで、だいぶ理解が広まっている印象も受けますが(講義では、アディクションプログラムSMARPPも紹介されていました)、依存は、ご本人が自分のネガティブな感情(ふとした瞬間に湧き上がってくる衝動)を何とかコントロールして抑えようとするために、何か物質に頼り、「自己治癒」しようとする問題です。
コントロール感の喪失は、ご本人にとっては非常に恐怖です。
自分が、次の瞬間、どんな行動を取るか分からない(勝手に暴れ出すかもしれないし、ガクッと力が抜けて動けなくなるかもしれない)と想像すると、とっても怖いですよね。
そのコントロール感を取り戻そうとして、自分の気持ちの良くなる(気持ちがスーッとする)ものに頼ろうとするのですね。
また、女性の依存者は、過去に虐待や暴力を経験していることも多くある、という話もあり社会構造の中での女性の生きづらさ(もちろん、女性だけではありませんが、女性が陥りやすい環境があること)についても考えました。
私は、依存のある方に、「あなたが依存しないでいられたとしたら、どんなことがしたいですか(何をしますか)?」とお伺いすることがあります。
本当は何かに依存せずに、自分の抱えているしんどい、辛い部分から解放できたら良いです・・・よね?
2日間の研修で、嶺先生の芯の強いお声を聴いて、また私も非常に勇気づけられました。
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